医療用ウィッグとファッションウィッグの違いとは?
医療用ウィッグとファッションウィッグの違いとは?
脱毛症や抗がん剤治療になり、医療用ウィッグを初めてお使いになる方は、医療用ウィッグとファッションウィッグの違いについて調べることから入る方が多いと聞いています。
医療用ウィッグとファッションウィッグの違いとは?
医療用ウィッグとファッションウィッグの大きな違いは、その使用目的と使用環境にあります。
ファッションウィッグは、自毛のある状態でファッションやスタイルチェンジを楽しむために使われることが多いのに対し、医療用ウィッグは、病気や抗がん剤治療の副作用で脱毛した状態を想定して作られています。
そのため、医療用ウィッグは特にデリケートな地肌に配慮した設計が求められ、見た目の自然さにもこだわりがあります。
医療用ウィッグの特徴
医療用ウィッグは、抗がん剤治療中の方や脱毛症の方に向けて設計されていますが、その定義や仕様に関しては明確な規定があるわけではありません。しかし、長時間の着用や、外見による精神的負担の軽減を考慮して、特別な機能が求められることが多いです。
医療用ウィッグには、以下のような特徴が一般的です。
快適性 | 長時間の使用に耐えるために、ウィッグの内部構造は通気性が良く、軽量であることが求められます。特に夏場などの暑い季節でも快適に過ごせるよう、素材選びが重要となります |
地肌への優しさ | 抗がん剤治療中の方や脱毛症の方の地肌は非常に敏感です。そのため、医療用ウィッグには、柔らかく刺激の少ない素材が使用され、装着時に地肌に負担がかからないよう工夫されています。 |
自然な見た目 | 医療用ウィッグは、日常生活で周囲の目を気にせず過ごせるよう、自然な見た目に重点が置かれています。例えば、髪の毛の密度や光の反射具合、カットスタイルなどが非常にリアルに再現されています。 |
ファッションウィッグとの違い
ファッションウィッグは、スタイルチェンジやヘアカラーの変更など、主にファッション目的で使用されます。そのため、奇抜なカラーやデザインが多く、使用シーンも多岐にわたります。しかし、ファッションウィッグは短時間の使用が前提であり、快適性や地肌への優しさに関しては、医療用ウィッグほどの配慮がなされていない場合が多いです。
一方で、医療用ウィッグは、長時間の使用に耐える設計であり、見た目の自然さと地肌への優しさが求められるため、素材やデザインが異なります。ただし、医療用ウィッグもファッションウィッグとして使用することは可能であり、その逆もまた然りです。使用目的に応じて、どちらを選ぶかが重要です。
このように、医療用ウィッグとファッションウィッグは使用環境や目的に応じて異なる特徴を持っています。自分のニーズに合ったウィッグを選ぶ際には、これらの違いを理解しておくことが大切です。
医療用ウィッグの価格の差はどうして発生するの?
医療用ウィッグは、どのメーカーを選んでも品質そのものに大きな差はないにもかかわらず、価格には大きな違いがあります。こうした価格の差が生まれる理由は、医療用ウィッグの販売にかかるコストの違いにありますが、ウィッグを選ぶ側にとってはなかなかそこまで考えが及ばないかもしれません。
例えば、百貨店に出店しているメーカーや、美容室と提携して販売しているブランドは、店舗運営費や広告費用がかかるため、その分ウィッグの価格に上乗せされます。テレビCMや新聞広告も、販売コストに影響を与える要素の一つです。このように、販売方法によって価格が十万円以上違うこともあるのです。
医療用ウィッグを選ぶ際には、価格だけに惑わされることなく、製品に使われている素材や植毛方法、装着したときに自然に見えるかどうかをしっかりと確認することが大切です。価格差の背景にある要因を理解し、自分に最適なウィッグを選びましょう。
医療用ウィッグのこだわり
医療用ウィッグつくりへのこだわりは、主に次の3つことに表れています。
1、ベースキャップつくり
地肌に直接触れる時期もあるので、柔らかい素材で、装着快適性や安定性に工夫しています。
2、髪素材へのこだわり
自然な見栄えや触感になれる人毛や人工毛を取り入れています。
3、植毛へのこだわり
手植え製や半手植え製を採用しています。
ファッションウィッグはヘアーアレンジやコスプレイ等オシャレに使われるので、スタイルデザイン性、多色性などに力をいれてつくられています。医療用ウィッグのような見栄えの自然さよりは華やかさや奇抜さを目的にしているので、機械製や色彩を重視した人工毛を使う場合が多いです。長く使うことより、量産で安く手に入れるようになっているのが特徴です。
自然なウィッグをゲットするために
ウィッグに一般的に使われるのは髪のキューティクルをとる処理をし、一度脱色させてから、それぞれの色に染めていく工程を施した人毛です。ファッションウィッグと医療用ウィッグは自然さがかなり違い、ファッションウィッグに関しては遠くから見てもウィッグと分かるような不自然さが出てしまいます。
しかし、医療用ウィッグでも低品質なものを手に入れてしまうと不自然になってしまう場合がありますので、下記の項目を参考に、ご自分によく合ったウィッグをお選び下さい。
ウィッグのベースつくりや素材をチェック
ウィッグを着けて一番気になるのが、電車に座っていて上から見られた時の人の視線です。つむじのところで髪の方向が放射線状になっているので、ここが不自然だとウィッグのことが気付かれやすいです。
アンベリールのウィッグ【シルフィ】は、つむじのところを地肌色のスキンネットにしていて、髪が一本一本生えてきたような手植え仕様をしているので、自分から言わない限り、長い間周囲に気づかれなかったと、ほとんどの方が口を揃えています。髪のツヤがありすぎると、日光の下で人の目を引くことがありますので、アンベリールのシルフィは、良質の人毛とウィッグ専用の光沢を抑えた耐熱人工毛をミックスしております。色合いや手触り感もとても自然です。
サイズとフィット感を確認
同じヘアースタイルでも、ウィッグのサイズが合わなくて、頭にフィットしないと、襟足のところが上にずれ上がってきたり、頭頂部の両サイドが横にひろがって見えるので、適切なサイズを選んで、首を縦横にまわし、フィット感を確認しましょう。
ヘアスタイルの調整
ファッションウィッグと違い、医療用ウィッグはおしゃれできない、、、そんな事はございません。アンベリールではアレンジ調整も無料で行っておりますので、お好みの女優さんのようなヘアスタイルに…
昔のご自身のヘアスタイルに…など、お好みに合わせてアレンジ調整も無料で行いますので、お気軽にご用命ください。
まとめ
医療用ウィッグとファッションウィッグは、その目的や使用環境に応じて異なる特徴を持っています。医療用ウィッグは、特に脱毛症や抗がん剤治療の副作用で髪を失った方々のために設計されており、地肌への優しさや自然な見た目、長時間の快適な着用が重視されています。
一方、ファッションウィッグはスタイルチェンジやヘアカラーを楽しむために使用されるため、デザイン性や多色性が重視され、短時間の使用が前提となっています。医療用ウィッグを選ぶ際には、価格だけでなく、素材や植毛方法、フィット感などをしっかり確認することが重要です。
また、医療用ウィッグでもおしゃれなヘアスタイルが楽しめるよう、調整やアレンジが可能なサービスも提供されています。これらのポイントを踏まえて、自分に合ったウィッグを選び、快適な日常を過ごしましょう。