医療用ウィッグのお手入れ方法を徹底紹介!ケアの方法や注意点を紹介
医療用ウィッグのお手入れ方法を徹底紹介!ケアの方法や注意点を紹介
医療用ウィッグは毎日のお手入れをしているか、していないかで見た目や機能性に大きく差が開きます。医療用ウィッグは1年半~2年程使用するため、購入した時と同じ品質を長期間保ちたいものですよね。毎日のお手入れは、ウィッグを質の高い状態で保つだけでなく、頭皮を衛生的に良い状態に保つのにも役立ちます。
では、どのようにウィッグをお手入れすれば良いのでしょうか?
シャンプーとトリートメント
頭皮は身体の中でも特に汗をかきやすい部分で、ウィッグを長時間着けていると雑菌が繁殖してしまう事があります。そのため、毎日ウィッグを洗って汚れや皮脂を取り除くことは重要です。
ウィッグには人毛と人工毛の2種類があり、人毛は一般的に使われている市販のシャンプーを使う事が出来ますが、人毛と人工毛のミックス毛は専用のシャンプーをお使いいただいた方が長持ちします。ミックス毛に一般のシャンプーを使ってしまうと、髪の毛が傷んだり、色褪せてしまったりする可能性があるので、自分のウィッグがどのタイプなのか前もって確認しておきましょう。
目安としてシャンプーとトリートメントは少なくとも、10日~14日に一度は必ず行うようにしましょう。トリートメントは髪の毛一本一本にコーティングを施す役割をし、髪の毛がつやつやとして、新品のような状態を保つことが出来ます。
ブラッシング
ブラッシングは毎日行う必要がある、大切なお手入れです。
自毛とは違い、ウィッグの髪の毛は生え変わったり伸びたりしないので、丁寧にブラッシングをしないと髪の毛が傷んで修復不可となってしまいます。
ブラッシングのコツは毛の流れに沿って力を入れすぎないことです。やさしく丁寧にブラッシングするように致しましょう。
カールやパーマがかかったスタイルの医療用ウィッグの場合、ブラッシングをし過ぎるとヘアスタイルが崩れてしまう可能性があります。ウィッグを購入するときに、購入した店舗のスタッフの方やネット通販の「よくある質問」等であらかじめ調べておくことをおすすめします。
乾かし方
ウィッグをシャンプー&トリートメントで洗った後は、ドライヤーでよく乾かしましょう。
乾かすときに必要な道具は、ドライヤー、ブラシ、オイルタイプのトリートメント、ウィッグ台です。
乾かし方としては、まずウィッグを洗い流した後、大きめのタオルでザッと水気を拭き取ります。そしてまだ濡れている状態の時にオイルタイプの洗い流さないトリートメントをつけます。トリートメントは1~2回プッシュが適量で、毛先を中心に全体に馴染ませていきます。
最後にドライヤーの冷風で乾かします。温風の場合は30センチ~40センチ離して乾かします。また、外側からだけでなくネット部分もしっかりと乾くように、ウィッグを裏返しにして乾かすのも忘れないようにしましょう。
オイルタイプのトリートメントをつけることは、一番傷みやすい毛先を保湿して、パサついたり、ちぢれたりするのを防ぐために行います。ドライヤーで乾かした後にトリートメントを付けてしまうと意味がなくなるので、まだ髪の毛がぬれている間に水分をしっかり閉じ込めておく必要があります。
ウィッグ着用前後のお手入れ
着用前
まず、ウィッグを着用する前に髪の毛が絡んでいる部分がないか確認して、軽くブラッシングを行います。髪の毛が静電気でフワフワと浮いている感じになっているようでしたら、ブラシに霧吹きで少量の水をつけてからとかすのがオススメです
着用後
着用後は、えり足・額の内側の髪に霧吹きで水をかけてから、軽くブラッシングを行います。静電気があまり気にならない場合は良いですが、5~6回ウィッグを着用されたら、水を霧吹きするのではなく、ウィッグ専用の静電気を抑えるスプレーをかけてブラッシングする必要があります。静電気の対策をしないまま、ウィッグの着用を続けてしまうと、摩擦や汗による絡みからブラッシング時に毛材が傷んでしまう事があります。
ウィッグを長持ちさせるために、静電気の対策・抑制を行うのは重要です。
人工毛の方がお手入れは簡単
人毛ウィッグはカールなどのヘアアレンジをしても、スタイルが崩れやすくお手入れを難しく感じられる方が多いようです。カールの巻き直しや、スタイリングなどに最初はたくさんの時間がかかってしまい、忙しい日や急いでいる時は少し大変です。
一方でミックス毛のウィッグは形状記憶の機能があるため、スタイリングの手間がかからず、自毛では維持しづらいカールも維持できます。
スタイリングをしても洗って乾かせば、元通りのスタイルに戻るというのも特徴です。お手入れを出来るだけ簡単にしたいという方は、ミックス毛のウィッグをおすすめします。
医療用ウィッグをお手入れするときの注意点を紹介
医療用ウィッグ(ミックス毛)を長持ちさせ、常に清潔に保つためには、日常的なケアと適切なメンテナンスが欠かせません。ここでは、医療用ウィッグのお手入れをする際に知っておくべき注意点をご紹介します。
日常的なケアを怠らない
ウィッグを使用した後は、必ず毎日ケアを行いましょう。使用後にそのまま放置すると、ウィッグに汗や皮脂が残り、不快なニオイが発生する原因となります。清潔を保つために、こまめな手入れを心掛けてください。
ウィッグハンガーにかけて自然乾燥
お手入れが終わったウィッグは、ウィッグハンガーにかけて風通しの良い場所で自然乾燥させることをおすすめします。ウィッグハンガーを使用することで、型崩れを防ぎつつ、しっかりと乾かすことができます。
シャンプーは専用のものを使用し、頻度に注意
ウィッグを毎日洗うと、毛材が傷みやすくなります。洗浄は、ウィッグを10~20回使用し、汚れやニオイが気になったときに行うのが適切です。特に常時使用している場合は、月に2~3回のシャンプーが目安です。ウィッグ専用のシャンプーを使用し、地毛用のシャンプーや洗剤の使用は避けましょう。
コンディショナーはお湯に溶かして使う
ウィッグのお手入れに使うコンディショナーは、お湯でしっかり溶かしてから水で薄めて使用すると、より効果的です。コンディショナーが水に溶けにくいことを考慮し、準備をしっかり行いましょう。
溜めすすぎで毛を守る
ウィッグをすすぐ際は、容器に水を溜めてからすすぎを始めてください。水を流しながらのすすぎは、ウィッグの裏側に毛が絡まる原因となるため、避けるようにしましょう。
ドライヤーの使用は避け、自然乾燥で行う
ミックス毛のウィッグにドライヤーを使用すると、毛材が傷む原因となります。タオルで優しく水気を取り除いた後は、自然乾燥で乾かすことを心掛けてください。
まとめ
ウィッグのお手入れは、ウィッグを長持ちさせるために欠かせません。10日~14日に1度はシャンプーとトリートメントで皮脂や汗の汚れを取り除き、毎日やさしくブラッシングをする必要があります。
また、ウィッグを洗った後の乾かし方も重要なポイントで、ドライヤーを使う前に、髪の毛を保湿するために洗い流さないオイルタイプのトリートメントをつけます。
毎日のウィッグ着用前と着用後のお手入れとしては、ブラッシングと静電気を抑制するための霧吹きや静電気専用のスプレーを使用します。