医療用ウィッグのケア方法について

医療用ウィッグの毛抜けはウィッグの寿命を決める重要な要因ですので、普段のお使いやお手入れの時にちょっとした気使いをすることで大きく変わってきます。

このページの目次

1. 1、毛絡みが発生したときの対処
2. 2、シャンプーやトリートメントについて
3. 3、静電気の発生について
4. 4、ロングヘアのケア方法
5. 5、夏のヘアスタイルについて

1、毛絡みが発生したときの対処

毛の絡みに気をつけましょう。

医療用ウィッグの使用中毛絡みになることもしばしばあります。
毛絡みになったら焦ってブラッシングすると毛質の損傷しやすくなるだけでなく、毛がぬけたり、ベースネットの網目を破ることもあるので気を付けましょう。
柔軟剤に漬けたり、シリコンスプレーをかけて毛先から徐々に梳かすと絡みを解けることができます。

2、シャンプーやトリートメントについて

医療用ウィッグの素材や特徴についてよく理解しましょう。家で使うものを選ぶときは、リラックスできる素材やつくりに焦点をあてるとターケットを絞り易いです。
外出で使うものでしたら、見栄えや装着の安定性に重点をおいて探すようにします。
たとえば、髪の素材を人毛が良いのか、ミックスにするのか、人工毛にするのかは、お手入れなども考えて検討して、ミックスにした方がよいと思ったのならば、価格も含めて比較してみて選べることができます。

シャンプーやトリートメントを行う時、長い時間水に浸けておくと、植毛の結び目がゆるくなり、抜け毛の原因につながり易いので、漬け忘れにならないようにしましょう。

3、静電気の発生について

髪が静電気になると絡みやすくなったり、ベースキャップの内側に髪が出てしまい髪を抜くしかないので、静電気の発生に気をつけましょう。

4、ロングヘアのケア方法

医療用ウィッグをロングスタイルにすると、お手入れに手間がかかったり、価格が高くなることがありますが、どうしてもロングヘアスタイルにこだわる方もいらっしゃるので、扱い上気を付けてほしいことをご紹介します。

ロングヘアの毛の絡みについて

人工毛ウィッグやミックスウィッグの場合、毛の絡みに悩まされる方が多いので、シリコンスプレーやオイルミストのまめにかけて、髪のパサつきなどの痛みによる絡み合いを防ぎましょう。

洋服との摩擦で起きる静電気に気を付けましょう

ロングスタイルの医療用ウィッグだと、洋服に触れる面積が大きくなるので髪質と近い素材の洋服をなるべくさけて、綿素材などの洋服を着るようにしましょう。
静電気によるちぢれ髪の発生でウィッグの寿命が縮めることを防ぐ方法としては、ウィッグのスペアを用意して、休みを入れて使うことも検討したほうがよいです。

5、夏のヘアスタイルについて

夏になるとロングヘアスタイルの熱さが際立ってきます。髪をうなじのところにまとめるヘアスタイルに工夫してみたり、低い位置のボニーテールにしてみたり、工夫次第でいろいろと楽しみながら夏場を凌ぐことができますので、チャレンジしてみてもよいでしょう。