ウィッグ基礎知識

ウィッグの素材の需要と供給は

医療用ウィッグというのは、人工毛と人毛そしてその両方を組み合わせた素材で作られています。
人工毛は化学繊維などを使って工場で作られています。一般的にファッションウィッグなどはこうした工場で作られた人工毛のものが使われています。工場で作られるものであるため、材料さえ確保できれば比較的自由に供給量をコントロールすることができます。しかし、一方で素材によって性能が大きくばらつくことや、人毛と同じ扱い方をすることができないという点があります。
また、外見的に注意深く見ると、不自然に見えてしまうという問題点もあります。

ウィッグの材料となる人毛はほとんどが海外から輸入

こうしたウィッグに必要な毛髪は一体どこから来ているのでしょうか。ほとんどの髪の毛は海外で売買されたものです。日本ではあまり一般的ではありませんが、海外では髪の毛を売買していることもあります。日本に輸入される人毛の場合、当然日本人の髪色に合ったものでなければならないため、主に東アジアなどの地域で買い取られた人毛によってウィッグが作られています。
毛髪というのはすぐに伸びるものではありません。おおよそ一か月で1センチしか伸びません。ウィッグに利用しようと思った場合最低30センチは必要になります。少なくともウィッグに利用する部分だけでそれだけ必要ということは、伸ばすのに二年半以上かかった髪の毛を利用していることになるのです。そのため素材として非常に希少であるのです。

現在ではヘアドネーションという寄付も広がりつつある

ウィッグの素材の経路として、最近注目を浴びつつあることとしてヘアドネーションというものがあります。ヘア(hair)ドネーション(donation)という名の通り、有志によって髪の毛を寄付し、それをウィッグに利用して医療用ウィッグを必要としている人に提供するというものです。
最近では2019年に愛知県の小学四年生の男の子が5年間伸ばした髪の毛、50センチをヘアドネーションとして寄付してニュースにもなっています。また、今から5年ほど前には芸能人の柴咲コウさんやダレノガレ明美さんなどがヘアドネーションとして毛髪を寄付して話題になりました。

人毛は供給量が少ないことから全てのウィッグを賄うことは難しい

現在のウィッグ事情を鑑みてみると、全てを人毛で賄うというのは非常に難しい状態でもあります。そのため、人毛を利用したウィッグの作成には非常に高額な費用がかかってしまっているというのが現状です。高額な人毛ウィッグであれば、中には50万円ほどの価格のものもあります。
アンベリールでは人毛と人工毛を併用して利用することによって、より自然な髪質を再現することに成功しました。また、併用によって価格の安定化やメンテナンスが可能で長期間の利用にも耐えうる製品となっております。
店舗を設けず、宣伝広告費を抑制することによって、医療費などで大きな費用を負担している利用者の方によりご利用しやすい価格の実現を目指しております。
医療用ウィッグが必要な際はアンベリールにお問合せ下さい。

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