日本人の国民病、がんの発症率と治療中の対策
国立がんセンターの統計によると、日本における死亡の確率は男性でおおよそ4人に一人、女性で7人に一人だそうです。年齢別のがんによる死亡のリスクは年齢によって大きく変化します。男性ががんを発症しそれが原因で亡くなる確率というのは、70歳の方で10年以内に亡くなるのが9.5パーセント、60歳であれば4.4パーセント、50歳であれば1.3パーセントそれ以下の年齢であれば1パーセント未満となります。
おおよその目安としてはどの年齢で発症したとしても80歳を過ぎるまではがんで亡くなる確率が10パーセントを越えることはありません。また女性の場合にはさらに確率が低くなり、40歳未満の方が80歳までにがんを発症し亡くなる確率というのは8パーセントほどです。
がんのおおよその発症率は
年齢別にみてみると当然年齢が高い方が発症のリスクは高くなります。その確率というのはがんで亡くなるリスクのおおよそ4倍ほどです。現在の年齢が高いにも関わらずがんに発症していなければそれだけ生涯がんを発症する確率は下がります。50歳未満の男性が80歳までにがんを罹患する確率はおおよそ40パーセント、40歳未満の女性が80歳までにがんを罹患する確率は30パーセントほどとなっています。
がん治療における副作用に対する対策は
がん治療の技術は年々進歩しており、抗がん剤などに関しても少しずつ改善が進んでいます。化学的治療は、細胞分裂を抑制させる薬であるため、その治療において副作用が発生します。患者さんにとってがん治療の副作用として苦痛の大きなものとして、吐き気・嘔吐と並んで脱毛作用があります。脱毛作用は健康面での苦痛ではないため、医療者側から軽視されがちな作用とされることがかつては多くありました。しかし、闘病をしながら社会生活を営んでいくことを考えると、外見的な変化というものは非常に影響の多いものでもあります。
現在の具体的な化学療法による有効な予防策はなく、頭部を冷却することによって脱毛作用を軽減できると言われ続けていますが、その効果については懐疑的なところがあります。そのため具体的な予防方法としては医療用かつらを利用することが一般的です。
医療用のかつらの利用を検討するときに
医療用かつらは脱毛による容姿に対する変化に対して、かつらをかぶることによって対応するというものです。しかし、かつてはその業者が少なかったことや供給されるかつらの数が少なかったことから非常に高価なものとされていました。しかし、現在ではその作成技術の向上や流通業者の流通方法の変化などにより、医療用として利用できるだけの品質を備えたかつらを比較的安価に購入できるようになってきています。
また、そうしたがん治療に対する理解の高まりにより、自治体などからそうした医療用かつらを利用するにあたって補助金が利用できることもあります。